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1/26/2010

プロDJに聞いてみました、nextbeatの使い心地はいかに!

これまで国内外で様々なイベント・展示会に参加してきたワコムのプロフェッショナル用DJ機器「nextbeat」。イベントでは実際にプロDJがnextbeatを演奏し、ブース来場者に新しいプレイスタイルを披露してきました。
今回はDJとして活躍するAYASHIGEさんと、nextbeatのプロモーターDJであるEbina Yutakaさん(以下、蝦名さん)に、nextbeatの使い心地についてインタビューを行いました。実際に演奏をしている「現場の声」をお届けします。



【Vol.1 AYASHIGE(WRENCH)】



ラウド・ロックバンド「WRENCH」のヴォーカルで知られる、ワダシゲフミのソロ・プロジェクト。ジャンルの垣根を飛び越えるプレイでフロアを湧かせ、他にはないライブハウス・シーン〜クラブ・シーンをまたぐ、独自の音楽的バックグラウンドを活かした雑食性・オリジナルスタイルを築きあげようとしている。

AYASHIGE official website:http://www.ayashige.jp

昨年、青山LOOPで行われたリットーミュージック社主催のイベント「UNDERGROOVE」。そこでAYASHIGEさんは2時間に渡ってnextbeatを楽器として使用しました。

官能的に操作できる

僕の中で、nextbeatはDJミキサーとしても使える。そしてサンプラー機能*は、これまでのDJ機器の概念をとっぱらって使用した方が機能の面白さも出ますね。「官能的に操作できること」、「新しさ」が魅力だと思いますね。

nextbeatは1つの楽器



これからDJを始めようとしている若い子がnextbeatを手にしたらDJミキサーとは思わないんじゃない?自分達のように長年DJをやっている人間にとって、DJ機器っていうと今使っているものがイメージされるけど、nextbeatはこのイメージをリセットして「1つの楽器」としてプレイした方がいい。CDJも、自分が作った音源をCDに録音して演奏するという点では楽器かもしれないけど、それをさらに自由にしてくれるものがnextbeat。 既存の機能を揃えつつ、新しい要素を取り込んでいるのがいいと思う。

nextbeatをライブで使用

僕はWRENCH(レンチ)というバンドもやってます。そのライブイベントでnextbeatをポータブルで使ったんですけど、お客さんに背を向けていたんで全く反応が分かんなかったんです。ところがあるサイトを見たら「シゲが新しい機材を使っていて良かった」って書いてありましたよ!今、DJのプレイスタイルも激変している真っ只中。僕もいろんな機材をチャレンジして、自分に合ったものをどんどん探していきたいです。



【Vol.2 Ebina Yutaka】



2006年2月、CVK presents CYCLONE at 渋谷WOMB公開オーディション[DJ部門]にてグランプリ受賞。
varium at Air、Cyclone at WOMB、Club Citta'に参加、3CDJ、1Mixerを駆使しTechno、Electro、Electro Houseを自由にMixするプレイスタイルが好評になる。
2009年はvarium、varium tracks主催カノマタケイスケとのユニットLobstagとしてMIX CD『Chick and Dick』(vrm016)をリリース。
リリースにあわせたツアーも大盛況のうちに幕を閉じ、2010年3月には待望の二枚目のMIX CDをリリースする予定。

Ebina Yutaka official website:www.myspace.com/ebinayutaka

nextbeatを普段の活動で積極的に使用してくれているプロモーターDJの蝦名さん。蝦名さんが初めてnextbeatに出会ったのは、昨年の6月。代官山AIRで開催されている「varium」のレギュラーパーティーでした。タブレットで認知度が高いワコムからDJ機器が発売されると聞いた時は、「面白そう」と興味がわいたそうです。

コンパクトだからDJすることが気軽にできる



nextbeatの大きさに慣れるまでは、それまで使用していたCDJ2台、ミキサー1台が非常に大きく感じられました。そう感じるぐらいnextbeatは30cm×30cmという大きさにコンパクトに収まっているなという印象です。コンパクトサイズだからDJすることが気軽にできる機材だと思います。
また、自分の演奏スタイルに幅を与えてくれたのは、フレーズレック機能*です。
鳴らした音が段々と重なっていく機能ですが、従来のDJ機器にはなく僕にはとてもおもしろい機能です。だからnextbeatを演奏する時は必ずこの機能を使います。

自分のお気に入りの機能

1. 他のDJ機器にはない「フレーズレック機能」。
2. 持ち運びが簡単、コンパクトなサイズ感。
自分の使いたい機能が簡潔にまとまっていて、かつ安定性があります。PCでもCDJでもない新しい存在感を放つ機材だと感じています。
3. 「Goボタン」を押せば操作部分を簡単に取り外し出来る。



ポータブルに取り外しできると知ったときはCDJを楽器と考える感覚とリンクしました。まさに従来のDJスタイルの枠から外れたものだと思います。僕はライブ感を重視した演奏スタイルなので、ポータブルプレイに抵抗もなかったですし、むしろ使いこなせたらおもしろいなと思いました。自分のプレイスタイルとマッチしています。
さらにロックギタリストがライブで演奏しながら観客席にダイブするように、nextbeatも取り出せば、イコライザーやエフェクターをいじりながらダイブできますね。

お客さんの反応は予想通り

昨年の「WIRE09」でnextbeatのデモンストレーションをした時のことです。フレーズレック機能で盛り上がりを作り、次の展開に持っていくというプレイをしたのですが、お客さんからは僕が思い描いていた通り、良い反応が返ってきました。感覚が鋭く、若い感性を持っている方々に響くのだと思います。
また僕のプレイ中、どんなことができるかを覗きに来てくれた人も多かったです。新しい機材ということもあり、みんな興味があったんでしょうね。
これからDJを始める人や、柔軟な発想の出来るDJがnextbeatを演奏し、どんどん盛り上がって欲しいと思います。





(*サンプラー機能、フレーズレック機能 紹介)

サンプラー機能は、楽曲から抽出(サンプリング)した音声(サンプル音)を使って、様々な演奏や加工を楽しめる機能。サンプラー機能は、「サンプルレック機能」「サンプルプレイ機能」「フレーズレック機能」から成り立つ。

1.サンプルレック機能

楽曲の一部を録音(サンプリング)してメモリに格納する機能。

2.サンプルプレイ機能

サンプル音を再生する。選択されたサンプル音は四等分割され、それぞれのスタートポイントがセンターパッドに割り当てられる機能。



3.フレーズレック機能



一方のチャンネルをループ再生させ、そのループに合わせてもう一方のチャンネルで演奏するサンプルをオーバーダビングすることで、変化の富んだ曲(フレーズ)を作る機能。




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